きもち の きろく

彼らの眩しい煌めきを記録しておきたい

春を好きにはなれないけれど

先日卒園式を迎えた。

社会人になって初めて出会い、私を"先生"というものにしてくれた子どもたちの卒園。小さな赤ちゃんだったはずの子どもたちが名前を呼ばれて大きな声で返事をし、卒園証書を取りにたくさんの人の前を一人で歩く。私は証書を取りに入場するアーチの裏で待機し、子どもたちを順に送り出すという補助係をしていた。

5年前、毎日抱っこして寝かせていた子ども達。あの子達が卒園式で歩く背中はとても大きくて立派だった。誇らしかったけど、やっぱりちょっとだけ寂しくなった。

今年の卒園式は春風が吹く、とてもあたたかい日だったなあ。

 

【もくじ】

1. 春を好きになれない

 

2. ご機嫌アイテム

 

3. 小さなこだわり

 

4. やりたいことって

 

5. 幸せの哲学と生活

 

6. 生かすも殺すも

 

7. 今ならアンドロメダの彼方までいける

 

 

1. 春を好きになれない

私は春を好きになれない。仕事を初めてからは特に。

環境の変化という刺激に弱い私にとって年度替わりである春は精神的にも肉体的にも疲弊してしまう。

職業柄年度替わりは本当に忙しくて、3月に入る頃にはもう余裕がない。たくさんの出会いや別れ、人が忙しなく動く慌ただしいあの雰囲気もしんどい。基本的に刺激より安定を求める性格の私にとって3月はとにかく余裕がなく、希望なんてものより常に不安のほうが大きい。

 

2. ご機嫌アイテム

そんな春嫌いの私にも春のご機嫌アイテムはいくつかある。

まずは桜。余裕があればカメラを持って撮影に行く。見るのも好きだけど、食べるのも好き。ミスドの桜味ドーナツ美味しすぎて毎年食べてる気がする。

あとは春服。デニムもブラウスも白いスニーカーもパステル調の小物も、春服は本当に可愛くてワクワクする。自分の機嫌は自分で取らなければと言い聞かせるようにしています。

そしてもう一つは私の推しの誕生日。佐野晶哉くんの誕生日。毎年体力ギリギリで迎える誕生日ですが、今の所ギリギリ何らかの形でお祝いができてる。推しのこと考えているの楽しいんですよね。結局、私の最大の春のご機嫌アイテムは間違いなく佐野晶哉ですね。春に限らずですけど。(小声)

 

3. 小さなこだわり

生活に浸透している音楽。幼少期からピアノ、学生時代は吹奏楽トロンボーンをしていた。

ソロでの演奏は好きになれなくて、ピアノは連弾の方が好きだったし、吹奏楽もソロパートはあまり気が向かなかった。一人ではつまらないハモリ楽譜をみんなと合わせて一つの音楽にするのが楽しかった。一人では完結できない音楽が好きだった。大好きな仲間の楽しそうに演奏する背中を見るのが好きで、私にとってトロンボーンのひな壇上段の最後列ポジションは特等席だった。トロンボーンがまたしたいというよりは、合奏がしたいなあ。

 

私は口を開けて笑いながら楽器を鳴らすAぇ! groupのあの子たちを観ると、音楽がめちゃくちゃ楽しいことを思い出して心がぎゅっとする。

みんなすごいいい顔をして演奏をするよね。特に天を仰ぐように口を大きく開けて笑いながらスティックを振りかぶる晶哉の姿が大好き。全身で音楽を遊ぶ感じが良い。あのキラキラした笑顔にいつも吸い込まれそうになる。あっという間に虜になった。

舞台のスポットライトの熱さも眩しさも、浴びる拍手の音も宇宙一最高だから、私はいつもペンラにストラップを付けて曲終わりには精一杯の拍手を送るようにしてる。

 

4. やりたいことって

解決志向アプローチ とは

このアプローチの最大の特徴は、「問題やその原因、改善すべき点」を追求するのではなく、解決に役に立つ「リソース=資源(能力、強さ、可能性等)」に焦点を当て、それを有効に活用することにあります。 「何がいけないのだろう?」と考える代わりに「自分が望む未来を手に入れるために、何が必要なのだろう?

今年必修のマネジメント研修を受けた。問題解決で大事なのは必ず成功体験を分析して問題解決に向かおうというもの。これ絶対に去年の私に聞かせるべきだった。

仕事を始めて4年目だった昨年、やりたい仕事をしてるのに、この仕事で私がやろうとしてるやりたいことってなんだろうって一気に分からなくなった。3年目までは経験も浅く、言われることや与えられることにあまり大きく疑問を持たずに取り組めた。でもこの仕事が好きになればなるほど、本気で子どものことを考えれば考えるほど疑問ばかりが増え続けた。
疑問に思ったことを納得できるまで何度も尋ねて話し合えばよかったかもしれないが、疑問が溜まりに溜まったその頃にはそんな勇気も時間も余裕も自信も全て失っていた。

大好きで楽しかった仕事が辛くなり、笑えなくなった。私の心が荒れると共に驚くほど子どもたちも荒れた。失敗体験から反省し、分析しようとしては失敗を繰り返して完全に負のループだった。慎重すぎる性格が仇となり、自分の良いところも子どもたちの素敵なところもたくさん見逃してしまった。

考えすぎた結果気づけば動けなくなり、それまでできていたとても簡単な仕事すらできなくなっていた。

 

2021年の12月、PRIDEが初披露されたオリックス劇場の単独公演初回にて、「俺らが先頭の関ジュ、気持ち的に大きく変わるのかと思ったけどやっぱりみんなを楽しませて自分たちも楽しむだけ(ニュアンス)」と挨拶する晶哉が頼もしかった。

私はアイドルたちが心から笑い、心から楽しむ姿を見るのが一番好き。その姿からいつも元気や癒やしをもらい、私も頑張ってみようという気持ちを引き出してもらっている。人を笑顔にするには、人の心を安定させるためには、まず自分が笑顔で楽しんで、自分の心を安定させなければならなかった。

仕事を始めて3年間当たり前にしていたはずなのに他のたくさんの事に惑わされて頭を抱えた結果、一番当たり前で大切なそれが4年目になって少しずつできなくなっていた。

ライブの推しの挨拶でこんな振り返り方をするだなんて思ってもみなかったけれど、自分をもう少し大切にしながらもう一度やってみようと思えた復帰13日前の夕方だった。

彼には一生そのスタンスで、自分たちが一番楽しみながらアイドルをしてほしい。"アイドル"の自分たちに自信を持ってずっとずっと好きでいてほしい。

 

5. 幸せの哲学と生活

心がバラバラになってた頃、私の心を何度もくっつけ直してくれたのはグレショーだった。特に『銀河鉄道の夜』は大好きで何度も何度も観た。自分でも驚くほどこの銀河鉄道の夜に熱中した。この番組を見て色々考えている時間は至福の時間だった。

銀河鉄道の夜から "幸せとは?" とか "人と人って?" とか "人権とは?" とか仕事だけでなく自分の生活や人生についても少し考えるようになった。無意識に自分で自分を否定しながら仕事をしてがちがちになった思考も心も溶かしてもらい、フラットにする大切な時間になっていた。

 

アイドルとは自分を商品として時にプロデュースされ、時に自らプロデュースして魅せていく仕事だと思う。本当に大変な仕事だろうが、晶哉が今アイドルという仕事を選んでくれていることで出会えたものがたくさんあり、心から感謝している。この仕事で得るものは多くあるのかもしれないが、共に失ったものだってあるはず。きっと学生生活ではアイドルをしていることで足りなかったところ、大変だったところが多かっただろう。

人と関わる仕事は人との関わりから得る喜びが多い。それと同じくらい人から受けて傷つくことも多いと思う。ときにはアイドルである自分を非難されたときに、自分自身を否定されたように思うこともあるかもしれない。

私たちがスイッチを入れて素ではない自分で働くのと同じように、アイドルも近しいところがあるはず。アイドルというものは自分が商品かもしれないけれど、アイドルではない時間の本当の自分を見失わない心の居場所を持っていてほしい。

アイドルはあくまで仕事として、アイドルの自分というものを作っていてほしい。アイドルである佐野晶哉も、ひとりの人としての佐野晶哉も晶哉自身が一番大切にしてほしい。

なんて、余計なお世話か。

 

6. 生かすも殺すも

世はパワハラ、セクハラ、モラハラアルハラ、マタハラというような "なんとかハラ" というもの認識が増えている。加害者とされる方はおそらく皆「そんなつもりではなかったんです」と言うはず。しかし、この場面のジャッジで重きを置かれているのは、加害者とされる方がどんなつもりだったかというより、被害者とされる受け取った方がどう受け取ったかというところ。

言葉というものは発信の仕方と同じくらい、受信のされ方を考えるということに重きが置かれていると思っている。そうなると、言葉のナイフというものはやはり思っている以上に複雑で多様なのかもしれない。

多様性、人権、受け入れる、支援するなんてことをよく聞くようになった。世が良くなる第一歩であり、ある程度変化の工程の一つではあろうが、まだまだ知識が少なく上っ面で、気遣いが気遣いの仕事を成していないときも見受けられる。何事もまず知るところから。知らないことは調べて、まずは色々な物事や考え方があるということを知るところから始めたいと思っている。

 

私はアイドルを生かすも殺すも消費者次第だと思ってる。

昨今アイドルへのストーカー行為についての記事なども見かけることが増えた。きっとこれは大昔からあったことだろう。私は若い女の子のアイドルがストーカーに遭い、自分や周りの大切な人の安全が守れなくなったため『普通の女の子に戻ります』と言ってやめてしまったのを知っている。「そんなことするやつばかりではない!」、「そんなのばっかりだと思わないで!」、「こんなことをするやつはファンではない!」なんてことは百も承知。

これはその人がファンだとかファンではないとかいう話ではない。そのようなリスクもある中、私たちにたくさんの元気や笑顔を届けてくれている事実があるということ。

だからこそ彼がアイドルとして生きたいと思う理由ほどにはなれなかったとしても、微力ながら全力で応援し続けたいと思っている。そしてオープンに応援している以上、言葉のナイフには重々気をつけていきたい。

 

7. 今ならアンドロメダの彼方までいける

少なくともこの大好きな仕事を続ける限りはずっと春が怖いままだろう。たくさんの刺激に疲れて地面に沈んでいきそうな夜も、カーテンを開けたくない朝もいつもエンタメに助けられてきた。私の生活とアイドルは切っても切れないとても大きな存在といえる。

この春には全国ツアーがある。幼馴染と遠征をする予定。ライブはもちろんのこと、幼馴染と美味しいラーメンを食べるのをすごい楽しみにしていて、ラーメンマップアプリでホテル付近や会場付近のラーメン屋をめちゃくちゃ調べまくった。こうして、直接的に、間接的にたくさんのワクワクをもらっている。今年の春も不安で怖いのには変わりないが、彼らの存在に頼りながら私自身が笑顔で楽しみながら頑張ろうと思う。

 

「今ならアンドロメダの彼方までいける」

ガチネバ挿入歌の歌詞より

 

「6人でいればどこまででも行ける気がします。」

おてんと魂ドキュメントの晶哉のコメントより

 

いつも勇気と元気と楽しさをありがとう。

21歳おめでとう。

アンドロメダ天体というものは肉眼で見れる最も遠い天体であるらしい。

Aぇ! groupならきっとアンドロメダの彼方までもいける。どこまでもいけるよ。どこまでも応援させてね。

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